ここでは、実際に起きた事故を取り上げ、自然の中にはどんな危険が存在しているのか、どうすれば事故を防げるのか解説した羽根田治氏の著書 『これで死ぬ アウトドアに行く前に知っておきたい危険の事例集』 (山と溪谷社)から一部を抜粋。実際に山で起きた事故の具体的な事例と、事故を未然に防ぐための知識や応急処置方法などを紹介する。(全2回の1回目/ 2回目 に続く)
■すべって落ちて死ぬケース ※省略
■土砂崩れで死ぬケース ※省略
■道に迷って死ぬケース
北海道札幌市の手稲山で1月中旬、登山をしていた40代男性から「道がわからなくなった。足がつって動けない」と、消防に救助要請が入りました。男性は前日から単独で入山しており、「ビバークの装備はある」と話していましたが、その後、携帯電話は通じなくなりました。通報を受けて、警察と消防は4日間にわたって捜索を行ないましたが発見できず、捜索は打ち切られました。
それからおよそ3ヶ月後の4月下旬、雪解けに伴い再捜索をしていた道警ヘリが、手稲山の標高約450メートル地点で、性別不明の遺体を発見しました。そばにはザックがあり、遺体の一部は白骨化していましたが、DNA型鑑定の結果、捜索していた男性と判明しました。
・死なないためには?
山では、地図や登山用地図アプリなどを使って現在地を確認しながら行動すれば、道に迷うリスクを低減できる。積雪で夏道が隠されているシーズンは、とくに慎重に現在地を確認する必要がある。
また、スマートフォンで現在地の緯度経度を知る方法も覚えておき、救助要請時にはそれを伝えるようにする。
■知っておきたい安全知識(1)心肺蘇生法 ※省略
■知っておきたい安全知識(2)外傷の応急手当 ※省略
■知っておきたい安全知識(3)道迷いのリカバー
山に登れば、誰もが多かれ少なかれ、道に迷うものだ。しかし、注意していれば間もなくルートを外れたことに気づき、引き返すことで正しいルートに戻ることができる。「山で道に迷ったら引き返せ」というのは登山の鉄則であり、登山者なら誰もが知っていることであろう。だが、ある程度の経験を積んだ登山者でも、それがなかなか実行できない。ルートを外れれば、どこかの時点で必ず気づくはずなのだが、そこで行動を停止せず、さらに先へと進んでしまう。これが道迷い遭難に陥る典型的なパターンだ。
不審に感じながらも引き返せないのは、異常を感知できずに正常な範囲のものとして処理する正常性バイアス、物事を自分の都合のいいように捉える楽観主義バイアスなど、さまざまな認知バイアスが作用するからである。とくに道迷いは下りで起こりやすく、登り返すことの体力の消耗度や、日没までの時間的制約などを考えると、「どうにかなるだろう」と自分自身を納得させて、そのまま進んでいってしまう。しかし、たいていの場合はどうにもならず、道迷いの泥沼へとはまり込んでいく。
そうならないためには、「おかしいな」と感じた時点でストップして休憩をとり、地図を見るなり行動食を食べるなりして気持ちを落ち着かせてから、たどってきたルートを引き返そう。引き返せない場合は、焦ってあちこち歩き回らず、携帯電話が通じるところから救助を要請するのが賢明だ。
以下全文はソース先で
8月12日 文春オンライン
https://bunshun.jp/articles/-/64940
※関連スレ
山岳遭難が過去最多 遭難したら「山を下ってはいけない」 [ばーど★]
http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1690707719/
前スレ
「道がわからなくなった」手稲山(1023M)で登山の男性が遭難 3ヶ月後に白骨化遺体で発見…死なないためには来た道を引き返そう [ばーど★]
http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1691831145/
引用元: “https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1691843757/” target=”_blank”>・
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