「誰もが何かのマイノリティー」　ミライロ垣内俊哉社長とJobRainbow星賢人さん、シンポジウムで呼びかけ　(東京新聞主催)

2023年8月14日 18時54分

　誰もが生きやすい社会を考えるシンポジウム「みんなのミカタ～誰もが暮らしやすい社会のために～」（東京新聞主催）が13日、東京都千代田区の日比谷図書文化館大ホールで開かれた。登壇したバリアフリーの企画提案などをする「ミライロ」社長の垣内俊哉さんは約100人の聴衆に「環境、意識、情報のバリアフリーを目指す必要がある」と訴えた。

　シンポは来年創刊140周年を迎える本紙記念事業の一環。第一部は、車いすユーザーでもある垣内さんとゲイ（男性同性愛者）と公表しているJobRainbow代表の星賢人さんが当事者としての経験を交え講演した。星さんは「誰もが何かのマイノリティーだと思って」と呼びかけた。

　第二部ではLGBTQ（性的少数者）当事者や障がいのある人たちの取材を続ける本紙社会部の奥野斐記者と横浜支局の神谷円香記者が、日々の取材を通じて思うことを話した。生まれつきの病気で顔に特徴がある女性を取り上げた13日本紙朝刊1面の記事（【関連記事】「人と見た目が違っても、私は私を生きるから」　トリーチャー・コリンズ症候群の女性）について筆者の神谷記者が解説し、垣内さんや星さんと意見を交わす場面もあった。

　第三部では、参加者が車いすや義足に実際に触れる体験会が行われた。