少し前に俺が体験したゾッとする話を聞いてほしい

需要やレスがありそうなら書いていく。
とりあえずワイのスペック紹介
年齢:20代　男　彼女いない歴=童貞歴=年齢
趣味:色んなジャンルのゲームをしたり、2chやYoutubeとかでオカルト系の話を集める。

みてる

気になるなぁ～

レスありがとうございます。
それじゃ話します。
まず事の発端は確か秋の初め頃に学生時代の同級生である伊藤からの相談を受けた事だった。

わいも伊藤や

伊藤曰く、最近自分はとあるアパートの一階にある部屋に引っ越したのだが、何故か1週間に一回必ず、自分の部屋のベランダにモンブランがいつの間にか置かれているのだそうだ。

一番最初に置かれている事に気づいたのは引っ越してから最初の金曜日の午後7時ごろ、特に手紙が添えられている訳でもなく、蓋が被せられた紙カップの中に美味しそうなモンブランが置かれていたらしい。

モンブランww

次に置かれていたのは最初に置かれてから約1週間後の土曜日の午後6時半頃。細かい部分こそ違えど、やはり1週間前と同じように、蓋が被せられた紙カップの中に美味しそうなモンブランが入っていたという。

その次はさらに1週間後の金曜日午後7時前、その次はさらに1週間後の日曜日(俺に相談する数日前)の午後6時40分頃にやはり自宅のベランダに同じようなモンブランが置かれていたという。

もしも今後ずっと同じようにモンブランが送り続けられたらどうしようと思い、俺に相談する事にしたとの事。警察に行けよ、とも思ったが、恐らく警察は事件性が無いと動けないため、仕方なしに色んな怖い話を知っている俺の方に相談したのだろう。

相談を受けた当初は、お互いに送り主はストーカーだと思っていた。相手に意識してもらうために、プレゼントを送り続けるというのはよくある話だからだ。しかし、それにしては少しだけおかしいと思う部分があった。それは送ってくる内容物だ。

モンブランっていうチョイスにセンスを感じる

モンブランを送ってきたと書いたが、それは要するにケーキのような生物という事だ。お菓子や他の食べ物を贈る事はあっても、すぐに食べないと味が落ちてしまう生物を送るという事例は自分は聞いた事がなかったし、相手に喜んでほしいというストーカーの心理としても少し不自然に感じた。

ただその後も色々考えたが、結局相手がどういう人かは分かりようが無いので、次に自分はモンブランが送られてくる曜日や時間帯に注目した。

上に書いた通り、モンブランが送られてくる曜日は金、土、日の所謂週末に、そして時間帯は午後7時前後である事が共通している。

送り主は伊藤にこっそり見られないようベランダに置いてある事から、恐らく伊藤が週末の6時半までは家を空けている事を知っていることになる。(伊藤はフリーターで普段はアルバイトをしながら生活をしている)

しかし伊藤曰く、自分が今住んでいるアパートはそこまで古くはないものの若い女性は他の部屋に住んでおらず、アルバイト先でも自分に好意を向けてくれていそうな女性も特に心当たりはないとの事。(ただしこういうやつに限って異様に鈍感だったりするのであまり信頼はできないが)

男が純粋な気持ちを持ってか、はたまた冗談半分で送ってきている可能性も考えたが、井上曰くそれだけは色んな意味で考えたく無いと言われ、即座に却下されてしまった。

また、実は伊藤が住んでいる部屋が過去に人が亡くなっている事故物件で、送り主は伊藤ではなく、過去に亡くなった人に向けてモンブランをお供えしている可能性も考えた。

それに対しては伊藤も既に考えていたらしく、情報をあらかじめ調べていたそうなのだが、まずそもそもの話として、伊藤が不動産屋から部屋を借りた際には事故物件だとは説明されていないとの事。(ただし亡くなった人が病死などの場合、または死亡してから3年以上経過している場合などは告知義務がないため、あまり鵜呑みにはできない)

また、大家や近隣の住民に対して過去に自分が住んでいる部屋で事件や事故が無かったかと聞き込みを行ったそうなのだが、特に心当たりはないと返事が返ってきたとの事。(ただしこれも同じように、亡くなった方が建物外、例えば近くの道路などで死亡していた場合、道路脇にお供えした結果、近隣の子供や野菜の動物、雨などの自然に荒らされるのを防ぐため、亡くなった場所直接ではなく、亡くなった人が生前住んでいた部屋にお供えをしている可能性もある)

しかしその場合、何も1週間に一回も送ってくる事はないと判断し、最終的にはその案も却下される事になった。

ただそうなっくると、いよいよ現段階で考えうる全ての可能性が出尽くされてしまい、その後は結局事件の解決につながりそうな説は思い浮かばず、俺たちは一度電話を切って、次回の数日後に送られてくるモンブランに備える事にした。

見ている方いらっしゃいますでしょうか？

おるで。

レスありがとうございます。
それから数日後の土曜日午後7時半頃、突然伊藤から電話がかかってきた。

カメラ置いて観測に一票。

どうやらつい先程、何とモンブランを送ってきている人物を直接見たという。容姿は長袖を着た女子高生と思わしき綺麗な顔と、それとは反対に少し汚れた格好をした女性との事だったらしい。しかし、それを発見して直接話を聞くために、ベランダのカーテンを開けると相手もその事に気づき、そのまま走り去っていってしまったとの事。

リアタイで進んでんのかこれ

>>29
急接近！！

この情報を聞いた時、なぜか俺の頭の中に「絶叫学級」という小学生向けのホラー小説が思い浮かんだ。
というのも、絶叫学級では各巻毎に設定されたテーマを軸として様々な話が展開されていく訳だが、その中に「自分の血を混ぜたお菓子を相手に送りつける」という話があるからだ。

ほう

先程この出来事が起きたのは秋の初め頃だと書いたが、それでもまだまだ暑さは残っている時期だ。そんな時期に長袖を着ているのは少し不自然に感じた。
もしかしてあの女性はモンブランの中に血を入れる際にできた傷を隠すためにあえて長袖を着ているのでは無いか、そんな不安が俺の頭の中を駆け巡った。

なるほど

伊藤にその事を伝えると「今までに送られてきた4つのモンブランは冷蔵庫にとってあるけど、別に不自然に赤い部分がある訳でも無いし、今時そういうのをまにうける人がいるとは思えない」と返ってきた。

しかし、今までに送られてきたモンブランの写真を見てみると、アラザン(銀粒)のような細かい装飾は特に乗っておらず、むしろどこか手作りと思われるような箇所が所々見られる。そのためもしも送り主が自宅でモンブランを作る過程の中で初めのうちに少量の血を混ぜ込んでいた場合、意外と見分けがつかないほどまでに薄くなってしまっている可能性が高い。

おお？

また、現実とフィクションの区別がつかないやつはいつの時代でもいるので「そうする事で恋愛が成就する」ともなれば、その女性にとっては十分に信じる価値のある情報になってもおかしくはない。

しかし、やはり伊藤は送り主の女性と一切の面識がなく、結局何故モンブランを送ってくるのかは判明しないまま、その日は電話を切る事になった。

それから翌日の午後6時半ごろの事だった。突然伊藤から一通のメールが送られてきた。内容を確認すると、どうやら昨日見た女性が、今日の6時過ぎ頃、伊藤が家でくつろいでいる所に玄関横のインターホンを鳴らして来たのだそうだ。

伊藤がドアを開けると女性は「あ、あの、……今まで、申し訳ありませんでした」と言った感じで小声で謝ってきたのだという。しかしそれに対して伊藤は「いや全然いいよ。別に俺も怒っている訳じゃないから」と返し、さらに続けざまに「あと、これ、もしも自分が色々工夫をしながら作ってくれたんだったら、せめて自分が食べてあげた方がいいと思うよ。だから、絶対食べてね」と言って、昨日送られてきたモンブランを女性に手渡したという。そして最後に「もしも、俺に詳しい事情を話すのが気まずいんだったら、霜野って奴に事情を話してくれないか？」と言って、俺のスマホの電話番号を教えたらしい。

続き気になるお～

今の時代、女子高生が会ったこともなければ、マッチングアプリなどで連絡を取り合った訳でもない男にいきなり電話「かけてくる訳ねえだろと思っていたが、予想に反して伊藤からメールが送られてきた20分後にその女性から電話がかかってきた。

電話を受け取った最初は俺もどう会話していけばいいのかよくわからず、とりあえず適当に当たり障りのない話題でしばらく雑談していたが、次第に女性の方が会話に慣れてくると、ぽつりぽつりと今回の出来事について語り始めた。

まず最初に、送り主である女性は伊藤が予想した通り、高校2年生の女子学生であるそうだ。また衣服が汚れていた理由は、どうやら送り主の女性が現在一緒に住んでいる家族は、所謂機能不全家族である事が原因となっていたそうだ。

次に俺は、送ったモンブランに血は入れていないのかと聞いたが、女性曰くそれはあり得ないとの事。女性が暑い中長袖を着ていたのは、度々父親から暴力を受けていたため、その際にできたあざなどを隠すためだという。

>>47
そいつロシア人なんじゃねぇか

次に俺は、この事件の一番重要な部分とも言える、何故1週間に一回の周期で伊藤にモンブランを送り続けたのかについて質問した。すると驚く事に女性は、伊藤を目的にモンブランを送り続けていた訳ではないという。

方法なるほどな。犯人はわかったんだ。犯罪臭もしないな。

詳しい事情を聞いてみると、どうやら現在伊藤が住んでいる部屋にはかつて送り主の女性と同じクラスにいた男子高校生が一人で住んでいたのだという。その男子高校生は成績が非常に優秀であり、アパートから少し離れた地域に住んでいる親からの支援を受けながら塾に通っていたのだそうだ。

その男子高校生は高校での授業が休みになる週末も塾に通って朝から夕方まで勉強しており、それを労わるために、金、土、日曜日のような週末の塾からアパートに帰ってくる時間帯である午後6時半頃にモンブランを置いていたとの事だった。

また、モンブランをベランダに置く際にはあらかじめ男子高校生には連絡してあったそうだが、実際にモンブランを食べてくれているかはいまだに分からず、さらには1年生を修了した際に、その男子高校生は別の地域に引っ越していってしまったのだという。

しかし、普段は機能不全家族の中で常に不安を抱えながら過ごしてきた送り主の女性にとって、それは受け入れ難い事実であった。だからその男子高校生が退去した後も、引き続きモンブランを送り続けていたのだそうだ。

一行が長い
適度に改行して

「本当に申し訳ありませんでした、今更あなたにいっても、もうどうしようもないのかもしれませんが……」と改めて謝罪されたが、俺には彼女が必要以上に責め立てられる理由はないように感じた。

確かにもう既にいない人物に対して、無断で物を
送り続けたのは良くない行為かもしれない。
しかしよくよく考えてみれば、もう既にいない
人物に対して物を送るという行為は、私たちも
普段から「お墓」という物体を使って行なっている。自分達にとって大切な人が突然居なく
なってしまった事が受け入れられない。
だから「お墓」という物体を設置して、
その人の霊はここにいるのだと思うようにする。
彼女はそれをしただけのように俺は思った。

ここまでゾッとする要素なし

「別に、俺がなんか被害を受けた訳じゃないからいいよ。それに、……モンブラン食べたら？　せっかくあいつから返してもらったんだし」
「はい、……ありがとうございます」
そう言うと彼女は、自分が作ったモンブランを静かに食べ始めた。
「もう、すっかり味が悪くなっちゃってますね。錆びた鉄みたいな味がします」
「そっか。それは、運が悪かったね」
「いや、もういいんです。きっとあの人に対しての想いが金属のように固ければ固い程、その思いは錆びやすくなっちゃうって事ですから」
「まあ、確かに。それじゃ、さよなら」
「はい、霜野さん、ありがとうございました」
そう言って俺は、彼女との電話を切った。

これで事件は全て解決した。そう思った時だった。
俺はふと、彼女の発言で一つ気になった部分を
思い出した。

「もう、すっかり味が悪くなっちゃってますね。錆びた鉄みたいな味がします」

普通、モンブランやケーキなどの生物が腐っても、
錆びた鉄みたいな味がする事は中々ない。
ましてや上にも書いた通り、彼女が作った
モンブランにはアラザンなどの金属の味がしそうな
細かい装飾や食材は一切使われていなかったはずだ。
他に目に見えない形で金属の味がしそうなものと
いえば血液ぐらいな物だが、それは彼女が先程
一切入れていないと言っていた。

(それじゃ、なんで錆びた鉄みたいな味がしたんだ？)

そう思った時、俺は突然なんの前触れもなく、
伊藤が言っていた事を思い出した。

「もしも自分が色々工夫をしながら作ってくれたんだったら、せめて自分が食べてあげた方がいいと思うよ。だから、絶対食べてね」

〜完〜

ゴミみたいなスレだな
なんやこれ

何か質問ある方はどうぞ

くっそつまらん

伊藤がなんか入れたってこと？

ごめん。おちが全くわからんｒ誰か解説ヨロ

なかなかおもろいなあ

雨月の朴李

友達の家に毎回知らん女がモンブランを置いてて理由聞いたら昔住んでた男に渡してたからそれの名残だったって話？