化学系の元大学院生ワイが中退するまでの2年間でやらかしたことで打線組んだ

2右　修論1週間前で使えるデータが、ほぼ0なので自暴自棄になってパソコンを殴る蹴る&水没させて、データを飛ばし、泣きながら教授と親に退学することを伝える

3左　後輩に教えてもらった、真空システムで不純物が一切入らないようにした溶媒入れの扱いを間違えて数種類の溶媒と空気がその機械内でシェイクされる。

4一　夜中に分類分けされた廃液タンクに指定されていない薬品を含む廃液をぶち込んだせいで、容器中で化学反応が起き、ワイが帰った後に爆発、床が薬品だらけになり、しばらくの間実験室使用禁止

5三　合成できてたと思い込んでたものが、教授が改めて調べたら実は合成できておらず、修士1年の実験がほぼ全て無に。

6二　月2である英語での発表一人だけカンペ丸読みかつ発音がゴミ、パワポもゴミ。毎回一人だけ文句を言われる

7遊　鬱で生活リズムが完全崩壊しワイ一人のために設けられた発表会をブッチ。教授が親に電話をかける

8捕　先輩が総収率約45%で作れる化合物を何回やっても一桁%でしか作れない

9投　ワイが学校に夜中しか行かなくなったことにキレた教授が実験室の鍵の場所をより厳重な場所に変える

思い出すだけで吐き気してきたけど、詳しく書く

目的化合物が本当にできているのか測定するNMRという化学系にとって最も基本的な機械があるんやが、溶液を細いガラス管に入れた物を使うんやが、ストッパー？をつけ忘れて、そのガラス管が機械の奥深くに入り込んで取れなくなってしまい、担当者が来て直すまでだいたい丸一日その機械が使用禁止になった。
なおこの出来事によりワイの研究室全員がNMR安全講習を聞かされるハメになる。

大学院で落ちぶれたワイは鬱になり、学校ほぼ行かなくなったため、ガチでデータがなく進捗も0、教授達には催促の連絡が来ていてストレスが許容オーバー。限界なのでどうにかしてこの状況を打開したいと思い、意図的にパソコンをぶっ壊した。教授と親に「不注意で水没させてしまい、バックアップもないので、あと1週間と少しでは修論できません」と涙を流しながら、まるで途中まで修論やっていたかのような嘘をつき、結果退学する。

2年目のある日、研究室により純粋な溶媒が手に入る機械が導入された。無能ワイは一対一で後輩に使い方を教えて貰いメモを取ってその場は何とか溶媒を取り出せた。次の日、昨日教えてもらった通りにやろうとしたら、機械を捻る場所を間違えてしまい、テンパって色々いじっているうちに数種類ある溶媒と空気が混ざってしまう。この重大なミスに気づいた研究室の人たちは、ワイくんが何か難しい装置を使う時には必ず隣で誰か監視しておくことを、決める。ちなみ、信頼がなさすぎて溶媒の後片付けにも参加させて貰えなかった。

学部までずっと人生順調でむしろ無能を見下していた立場だったのに、ロンダしてからゴミみたいな扱いを毎日されて精神が崩壊、朝起きれなくなり、誰もいなくて落ち着く夜中に実験をしていた。そんなある日、朝5時に実験が終わり少し眠くなりつつも廃液を片付けていた。しかし適当に処理したせいで、カビハイターの注意書きのように混ぜてはいけない溶液が廃液タンクの中で混ざり合ってしまう。ワイが帰った後に、爆発、そして床が危険な液体まみれになってしまったのを朝一に来た後輩が発見。数日間、換気や洗浄のために実験室が使用禁止になり、教授が犯人を探していたが怖かったのでワイは黙っていた。勿論、既にワイは帰宅していたので後片付けも参加せず。
このせいでまたもや研究室全員が安全講習を受けさせられるハメに。

修士1年の初め、まだ信頼があったのもあり、教授から難し目の新規合成と物性の測定を任されていた。ワイはNMRの結果を見て、「まあできてるやろ」と適当に判断して物性調査を開始した。しかし何度もやっても予想のような物性が得られず、先輩と教授に相談したところそもそも目的の化合物がちゃんとできていないことがわかる。
春から冬の初めまでの実験が全て無に帰り、ワイへの信頼も初めて完全に失墜した瞬間であった。

英語は読むと書くのはできるが1mmも話せず、一人だけあまりに発音が酷いためよく注意される。またワイ以外全員、その場である程度考えて英語を話していたが、そんなことできるはずもなく、一人だけ2年間カンペ棒読み。毎回発表の後に教授などから英語で質問タイムがあるのだが、ワイは5回くらい聞き直すので、そのうちワイだけ日本語で質問されるも返答率は3割程度に収まる。野球で考えたら多分まずまずだが、みんなは6～7割は英語で答えられていた。頭良すぎだろ

これが1番クソやろ

最低月2回もきっつい発表があり、実験も無能。次第に鬱になったワイはある日自分の発表準備が間に合いませんでしたと教授に伝える。そのため、ワイ一人の発表のためにその週の金曜日の朝に新たに時間を設けてもらったのだが、資料作り、原稿作りで徹夜&徹夜。当日の朝思いっきり寝てしまう。起きたら夕方でスマホには教授と親からの鬼のような電話、ライン、メールが来る。教授には呆れられ、この鬱な現状を知らない親にはガチギレされる。

1年生の初め、研究室に入ったばかりのワイは基本的な操作を覚えるために既知の化合物の合成を始める。しかし何故か2回やっても収率が10%届かない。ワイ直属の先輩は無事その実験を教えるのを諦めるのであった。

誰もいない夜中にしかビクビクせずに実験できないので毎晩夜中1時から8時まで実験をしていたため、ある日教授が安全上の観点からも、進捗上の観点からも辞めるようにワイに言う。しかし昼間に学校行く勇気が出ず、結局それからもほとんど夜中に学校へ行き、たまに昼に行く時はトイレで時間を潰すようになる。案の定教授はブチ切れ、わざわざ高い金かけて、研究室の鍵がある場所をより厳重にして、夜中に絶対研究室に入れないようになった